リンゴ

 リンゴの季節もそろそろ終盤となってきました。みなさん、リンゴはどう食べてますか?。

 20年くらい前までは、冬の庶民的な果物といったら「リンゴ」か「ミカン」でした。包丁を上手に使えない小学生以下の子供たちは、おやつの代わりにミカンをたくさん食べて、手が黄色くなってるなんて子もいましたっけ。懐かしい話です。
 現在では、農業技術がすごく進歩したことや、輸送手段が発達したので、季節をあまり問わないでいろいろな果物が、庶民価格で手に入るようになりました。冬の今ごろなら、きっとイチゴが一番食卓に上がっているんじゃないかと思われます。
 核家族が進み、さらに家族みんなでお家で一緒に食事をする機会が減ってきている現代では、果実として食べるリンゴ1個はちょっと大きすぎますよね。
 
 そこで、リンゴを果物として食べるのではなく、お料理に使ってみてはいかがでしょう?。リンゴはあまり主張をしすぎないので、なかなか使い勝手がよい果物です。塩や油とも相性はよいので、料理が美味しくなります。

 一番お手軽なのは、サラダです。ダイコン、キュウリ、ミズナ、セロリなどなど、お好きな野菜ときり方を揃えて、ドレッシングやマヨネーズなどお好みのものと和えるだけです。ほんのりと甘味も加わり、ちょっとオシャレなサラダに変身します。ポテトサラダにリンゴを入れるという方も多いですよね。
 コツは、よく洗って皮はそのまま残して使うこと。赤みもプラスされますし、薄い皮と実の間に集中しているビタミン類も残さずに摂取することができます。
 また、チーズと相性がよいので、サンドイッチにもとても合います。

 また、皮付きのまますり下ろして、カレーやビーフシチューに隠し味として入れてもよいですし、豚肉と相性がよいので、すり下ろしたリンゴに白ワイン、塩、コショウ、ウスターソースと醤油を入れて煮詰め、豚ステーキのソースにも使えます。

 ちょっと変わったところでは、白和えや天ぷらなども意外に美味しく戴けますよ。

 「毎日の献立が変化なくなってきて・・・」なんて思われてる方、リンゴを料理の素材として使ってみてはいかがですか?。メニューを考えるのがちょっと楽しくなると思います。


食育

 農業栽培技術の進歩と飽食によって、青果物で季節を感じることが少なくなってしまいました。青果物に限って言えば「季節外れ」という言葉が使えなくなりつつあるのかもしれません。

 近年、日本に限らず農業技術はすごい勢いで発展し続けています。世界人口の増加に合わせて発展させなければいけないのですが、一番重要だと思う食の貧富は未だ解消されずにおり、偏った発展を遂げているのが現状だと思うと、なにか違うという思いがしてなりません。

 日本に限って言えば、経済行為に伴う農業技術の発展で、食べたい時に食べたい物が食べられるという幸せを手に入れた反面、せっかく四季がある日本なのに、その季節にしか食べられないという楽しみを失いつつあります。なんだかとても残念な気もします。
 そして、いつでも手に入ることが当たり前になって、食が疎かにされて食べたいものだけを食べるし、残したら捨ててしまうのが平気になってきてしまっていますよね。
 こうした食環境の中で、まだ与えられる側に置かれている子供たちが、食の感覚を無くしつつあります。これは与える側の責任だということを、与える側がきちんと食の大切さを認識できていない結果なのだろうと思います。
 たとえ、売られている青果物に四季がなくなったとしても、どの季節にも全ての青果物が入手可能であったとしても、与える側がなにをどう与えるかで季節を表現することは十分可能だし、食べさせ方で食べることの大切さを教えていくことも可能だと思います。
 農業技術が発展していることで食の環境も変化しています。昔と同じ食生活に戻る必要は全くないと思うのですが、現在の食環境の中であまりにもバランス悪く生きている私たちは、まさに「豚に真珠」だと思えてなりません。
 食べるということは、何かの命を奪って食べているのだから、食べきれないものを残しても、平気で捨ててしまうのはとても忍びないことです。食べられるために、死んでいった者に失礼だと思います。
 人間に限らず、生きる物全てが食べなければ生きていけない。たくさんの食べ物に囲まれた中で、何をどう食べていくのかということを、大人も学びなおさなければいけない時代だということを、意識するべきなのでしょう。
 


カキ

 あっという間に秋を走り抜け、もう冬になりつつありますね。
 秋から晩秋にかけては、カキが出回ります。みなさん、カキは好きですか?。どんな状態で食べるのがお好きなのでしょうか?。

 日本の風景で秋というと、わらぶき屋根の田舎屋で、面前には畑、背景には山が在り、カキ色に染まった夕暮れ空に鳥の飛ぶ姿、庭先には実だけついたカキの樹・・・なんて風景思い出しませんか?。え?歳がバレます?w。
 カキは日本在来の果樹です。海外には、日本から持ち出したカキしかありません。長い間、日本以外で栽培されていませんでしたが、10年くらい前から季節が反転しているオーストラリアなどでも栽培されるようになり、まだ少量ですが、日本の春先から初夏にかけて輸入されています。
 本来、日本に輸入されるために持ち出されて栽培されていたのですが、甘くて美味しいのであちらでも人気が出始めているようです。また、近年では中国でも日本の果実に人気が出ていて、カキもその1つ。輸出量は年々増えているようです。
 カキは生息しているところで、大まかに甘カキと渋カキに分かれます。甘カキ=果樹からもぎ取りそのまま食べられるカキ、渋カキ=渋抜きをしないと食べられないカキです。比較的冬が暖かいところでは甘カキに、冬が厳しく寒いところでは渋カキになる確立が高くなります。その境界線は日本が折れ曲がっているあたりと曖昧に覚えておいてください。断定できないのは、果樹固体でも渋いカキを実らせるものもあるし、場所によっては年毎に甘くなったり渋くなったりと変化する場合があるからです。
 渋はタンニンという成分で、これがカキの中でタンニンのままいると渋く、食べると舌がしびれ、ちょうど歯医者さんの麻酔のような感覚が口中に広がるような感じになります。ひどいと半日とか引きずることに・・。子供のころにご近所のカキの実をこっそり失敬して、渋カキに当ったことがありますw。

 カキは甘味が強くて酸味がほぼないので食べやすく、苦手という人はとても少ないと思います。
 さてさて、みなさんはどのようにしてカキを食べていますか?。
 私は都会育ちだったので、カキはお店で購入し、硬いうちに皮を剥いて食べるということしか長らくしりませんでした。
 日本の在来種であり、全国どこにでも古くからあったカキなので、食べ方にはかなりバラエティがあるというのを、この仕事についてから知りました。ある地方では料理に使うし、ある地方では羊羹にしたり・・・と、様々です。
 ある時、和歌山県のカキ農家さんと知り合い、感激する食べ方を教わりましたので、ご紹介しておきますね。まだ試したことがない方は、ぜひぜひお試しください。私的には目からウロコな食べ方でした。
 まず、カキを少し柔らかくなるまで置いておく。少し柔らかくなったら、そのまま冷凍庫へ入れ、凍らせてしまう。食べる30分くらい前に冷凍庫から部屋に出しておいて、半解凍のところをスプーンでいただきます。カキのシャーベットです。柔らかさもお好みでよいですし、冷凍庫に入れておくと長期保存が可能です。
 この方法を知ってから、凍らせなくても柔らかいカキにしてスプーンで食べるのが好きになりました。また、農家さん曰く、お酒を飲みすぎたと思ったら、最後の〆にラーメンではなくて、これを食べるそうです。二日酔いにならないらしいです。
 私はゲコなのでお酒の後は試し様がないのですが、カキシャーベット、一度試してみてください。とても美味しいですから。
  


カボチャ

 国産カボチャの時期になりましたね。今、各産地から日々、市場に出荷されています。
 カボチャは冬至に食べるという習慣が日本には古くからあるので、冬野菜というイメージを持っている方も多いかと思います。私もこの仕事を始めるまで、カボチャは秋から冬によく食べていたので、冬野菜と信じておりました。都会育ちの悲しい刷り込みです。
 カボチャは日持ちが非常によいので、保存食として食べられていた歴史もあるのでそう間違ってはいないのですが、採れたてが食べられる旬は夏。りっぱな夏野菜なのです。
 現在、私たちがカボチャと言われてすぐ思い浮かべるのは、深い緑色の外皮に、濃いオレンジ色の果肉の西洋カボチャ。甘味も強くてホクホクとして、煮物からデザートまで幅広く使うことができます。国産と輸入物がリレーしているため周年、スーパーなどの店頭で買うことができます。
 西洋カボチャに押され稀少になりつつあるのが、黒皮カボチャという日本の在来品種のカボチャです。名前の通り黒に近い深すぎる緑色の外皮に、黄色い果肉。西洋カボチャよりずっと小ぶりです。甘味は薄く、調理するとやや水っぽく感じます。西洋カボチャを濃厚とするなら、こちらはあっさりした涼しげなカボチャです。一般家庭向けというよりは、高級料亭やレストラン、京都のお漬物屋さんなどでよく見かけます。
 日本の湿度が高くて暑い夏には、カロチンたっぷりのカボチャは体力維持にとても役に立つ野菜です。夏にもカボチャを美味しく食べましょう!と頭では解かっていても、ホクホク感が喉越し悪かったりしてあまり食べたいと思わないのは私だけでしょうか(汗)。
 夏でもカボチャ食べたいって思える料理なにかないかなぁ?。
 


アボカド

 最近、我が家の常備野菜のひとつに仲間入りしたのがアボカドです。
 あと1品欲しいと思うときに手軽に調理できるし、ここ数年でどこのスーパーの売り場にも置かれるようになってきてますよね。値段も1個100円前後とお手軽ですし、追熟処理をされていてほぼ食べごろでお店に出ています。
 数年前までは、どこのスーパーにもあったわけじゃないし、値段も多少バラつきがあり、追熟処理があまりされていませんでした。だから購入してから自分で追熟させなければいけません。これけっこう買う意欲を削いでいたと思います。
 アボカド食べたいな〜と思って売り場で見ても、追熟させなきゃいけない状態だとやっぱり手が出しにくい。だってすぐに食べたいんですもの。意を決して購入したとしても、追熟させている間に食べたいものが変わってしまうこともあったし、ひどいと買ったのを忘れてしまうこともありました。
 でも販売側の追熟処理のおかげで、最近はいつも1〜2個冷蔵庫に入れてあります。
 ご飯でもパンでもパスタでも合うし、メインにも副菜にもなる。使い勝手のよい素材なのですごく便利です。
 料理するの面倒だと思うと、ご飯を炊いて、アボカドをカットしたら納豆とお醤油で和えてそのままオンザライス。パンの場合だと、トーストしてスライスしたアボカドを上に敷き詰め、マヨネーズをかけて出来上がり。火を使わなくても美味しく調理できるので、この時期すごく楽です。
 本当は果実なんですが、野菜売り場でよく見かけますよね。みなさんはどんな料理で食べていらっしゃることでしょう。